2018年2月23日金曜日

ふたつの〈ヒーロー〉

 遅ればせながら、映画『6才のボクが、大人になるまで。』を見た。実際に2002年から2013年にかけて撮影された映画で、スクリーンの中で、6歳の少年が18歳に成長していく物語。



 内容もさることながら、サントラがすばらしかった。ボブ・ディラン、コールドプレイ、レディ・ガガ、シェリル・クロウ、ポール・マッカートニーなどの有名どころだけじゃなく、それぞれの時代を彩る50曲ほどの歌が流れた。
 中でも、Family of the Yearの〈Hero〉が好きだ。歌詞も構成もシンプルなのに、徐々に引き込まれていく。
 アルバムを検索したら、まだ日本盤はリリースされていないようだ。

 “Hero”つながりというわけでないけれど。
 映画『ウォールフラワー』は、90年代が舞台の映画で、その時代の歌が流れるが、ラスト・シーンで、デヴィッド・ボウイの〈Heroes〉(1977年リリース)がカー・ラジオから流れ、高校生役のエマ・トンプソン(ハリー・ポッター・シリーズのハーマイオニー)が「なんてクールな歌なの!」と叫ぶ。美しいシーンだった。
 時代を軽々と超える歌ってあるんだな。




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2018年2月20日火曜日

《NG!》リマスタリングに向けて

 エンジニアの穴井君が、「《NG!》のリマスタリングに向けて参考になります」と、〈HIGH-HOPES〉というサイト(ブルース・スプリングスティーンが2014年にリリースしたアルバム・タイトルと同じ)を教えてくれた。
 ブルース・スプリングスティーンの1973年から1984年までのアルバム7枚をリマスタリングしたエンジニア、ボブ・ラドウィックの貴重なインタビューが掲載されている。

Part 1
Part 2
Part 3

 ここに書いてあるように、「霧が晴れた」というのが、まさにリマスタリングという作業の一番分かりやすい表現かもしれない。
 リマスタリングされた音と以前の音は、明らかに、あからさまに、まるっきり、とんでもなく違う。
 俺が80年代のアルバムのリマスタリング盤をリリースして10年。リマスタリングの技術は日進月歩で進化している。きっと今できる最高の音に仕上げることができるだろう。すごく楽しみだ。


 ところで。
 上記のサイトの執筆者のプロフィールを読むと「洋楽ディレクターとして約20年フロントラインでいろんなアーティストを担当し──」とある。1/30にここに書いた不思議な縁もあるし、でも、いやまさかね、と思いながら、またソニー・レコードの内藤ディレクターに聞いてみたところ、ソニー・ミュージックの洋楽レーベル制作トップの方だった。いやはや、こんなことってあるんだな。
 他のコラムも、すごく読み応えがある。



2018年2月18日日曜日

小山卓治 × 田中ミツル

 田中ミツル君とのジョイント・ライヴまで、あと1ヶ月。

 1/30にここに書いたサイト「ストリート・ロックの時代」に、俺のコメントへの返事のような内容で、田中ミツル君のコメントが掲載された。
 そのひとつ前の書き込みには、サイトの執筆者、堀克巳さんが、アルバム《はるか》について書いてくれている。そして堀さんの個人ブログの方でも書いてくださった。本当に嬉しい。

 ジョイント・ライヴの特設サイトも完成した。ぜひここで、ミツル君の歌に触れてほしいと思う。




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2018年2月15日木曜日

《NG! 35周年 記念盤》

 1983年6月22日、ファースト・アルバム《NG!》をリリースした。
 今年、35年目の6月22日に、《NG!  35周年 記念盤》をリリースすることにした。2008年にリリースしたリマスタリング盤からすでに10年。再リリースを望む声も増えてきた。
 今回はさらに新しいアプローチでリマスタリングし、ボーナスCDに、当時のThe Conxとのライヴ・テイク、そしてThe Conxと組む前、デビュー前後にやっていたピアノとベースとの3人ユニットでのライヴ・テイクも収録する。
 さらに、初回リリースに枚数限定で、2時間半のライヴをフル・サイズで収録する。
 さらにさらに、《NG!》の曲を5曲ほど、Wonder 5でセルフ・カバーする。

 ここのところ、Wonder 5、デザイナーのコヤマ君、マスタリング・エンジニアの穴井君、レコーディングを担当してくれる河村博司君と、頻繁にメールのやり取りをしているところだ。

 6月22日は、東京 荻窪 ルースター・ノースサイドでライヴをやる。
 ライヴとアルバム・リリースの詳細は、近々インフォメーションするね。




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2018年2月12日月曜日

もうひとつ、浜田省吾さんのことを

 2/9の書き込みを、たくさんの人が読んでくれたみたいだ。せっかくだからもうひとつ思い出話を。

 アルバム《成長》をリリースした年、俺は初めての短編小説集『Shape Of Love 愛というかたち』を出版した。その中に、浜田省吾さんの歌からインスパイアされた『いつかもうすぐ』という短編を書き下ろした。
 物語は、ロスに住む女性がひさしぶりに日本に帰国し、浜田省吾さんのライヴでかつての恋人と再会するというストーリー。
 きっかけは、《成長》のマスタリングとジャケット撮影のためにロスに行ったこと、そして浜田省吾さんの代々木オリンピック・プールでのライヴに招待してもらって見に行ったことだった。短編の中にライヴの模様を書いていて、それは実際に俺が見たライヴのままだ。アンコールで〈いつかもうすぐ〉を歌うところも。

 物語を書き終え、本人の承諾を得なければと思い、浜田省吾さんのプロダクションに原稿を送り、当時はまだメールなどなかったから、俺のプロダクションの電話番号と、一応礼儀として俺の自宅の電話番号を添えた。当然、浜田さんのスタッフの方が俺のプロダクションに電話してくれるものと思っていた。
 ある日うちの電話が鳴り、「浜田です」と省吾さん本人からかかってきた。びっくりした。
 「ぜひ掲載して」と快諾をいただいた。

 小説を読んで、そこからインスパイアされて歌が生まれることはよくある。浜田省吾さんの歌を聴くと、物語を書きたくなる。そんな空気感を浜田さんの歌は醸し出している。



2018年2月9日金曜日

浜田省吾さんがくれた「Welcome Back!」

 ソニー・レコードからリリースした10枚のアルバムが、ダウンロード & ストリーミング配信されている。今は入手できないアルバムがここで入手できる。

 1991年の大切な思い出話を。
 アルバム《成長》のサウンド・プロデュースは、元モップスの星勝さん、安全地帯のギタリストの武沢豊さん、そして浜田省吾さんの右腕のギタリスト、町支寛二さんが担当してくれ、コーラス・アレンジは町支さんがやってくれた。
 町支さんの提案で、〈俺は帰って来たんだ〉のコーラスに、浜田省吾さんに参加してもらうことになった。

 レコーディング当日、スタジオのロビーにいたら、フラリと浜田省吾さんが現れた。それまで、ライヴの後の楽屋での挨拶などで何度かお会いしたことはあったが、自分のレコーディングに参加してもらうということは考えもしなかった。
 町支さんも来て、ほぼ完成した〈俺は帰って来たんだ〉をミキシング・ルームで聴いてもらった。
 1度ソニー・レコードから離れ、異例の復帰という時のレコーディングで、この歌で俺は当時の気持ちをそのまま吐露した。

君と別れてからずっと遠くまで
旅をしてきたんだ
冒険とバクチと若気の至りを
くり返してきた
馬鹿なことをしたと思うけど
後悔なんかしちゃいない
退屈と兄弟になるくらいなら
死んだ方がよかった

話しあってみないか
喧嘩でもいいから
どこかへ出かけてみないか
散歩でもいいから
君とやり直すために
俺は帰ってきたんだ

 浜田さんは用意していた歌詞を読みながら耳を傾け、そこにあったペンで歌詞の片隅にこう記した。

「Welcome Back!」

 それをそのままコーラスとして入れることになった。
 浜田さんと町支さんで一緒にコーラスを入れるため、2人はスタジオへ。俺はミキシング・ルームにスタンバイした。すぐに始めるのかと思ったら、2人はスタジオの奥にあるピアノに向かい、何かやっている。何だろうと思い、スタジオ中央にセッティングしてあるマイクのボリュームを上げてもらった。2人は発声練習をしていた。

「うわー、浜田省吾が発声練習してるぞ!」

 先輩だということも忘れ、昔ファンだった頃に戻ってしまった。

 コーラス・ダビングは順調に進み、途中で2人はミキシング・ルームに戻り、確認することに。
 戻って来た浜田さんが「じゃあ聴かせてください」と言ってサングラスを取った時は、「あ、見ちゃいけないのかな」と、目をそらしたりして。

 興奮の時間が流れ、コーラスは完成した。気持ちよく参加してくれた浜田省吾さんには、今でも感謝している。
 そしてその時以来、俺も日常での発声練習は心がけるようにしている。



2018年2月7日水曜日

引き際の美学と、続ける覚悟

 ニュース・サイトで「ポール・サイモン ツアー活動引退を表明」という記事を読んだ。今年で76歳。単独のライヴや音楽制作は続けるようだが、ロング・ツアーはやらないという発表だった。
 関連記事として「エルトン・ジョンが2021年でツアー引退を表明」とあった。引退の時には73歳。
 これも関連記事で、去年のニュースだが「アレサ・フランクリンが年内で引退」ということだった。75歳。

 ビッグ・スターは、ツアーとなればワールド・クラスになり、何ヶ月も続く。体力的、そして気力も、限界を感じるのかもしれない。

 そこで思い起こすのは、ボブ・ディラン、76歳。ポール・マッカートニー、75歳。ローリング・ストーンズのミック・ジャガー、74歳。ブルース・スプリングスティーン、68歳。他にも現役バリバリのロック・シンガーはたくさんいる。
 日本はどうかな。岡林信康さんは71歳。吉田拓郎さんは71歳。中川五郎さんは68歳。三浦久さんは72歳。

 俺、たかだか60歳。
 先輩方が現役でいる限り、後に続く俺たちには、歌い続ける責務がある。


Photo : CNNニュース・サイトより


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2018年2月4日日曜日

〈The Sound Of Silence〉に漂う60年代の虚無感

 1年2ヶ月ぶり、東京では2年ぶりになる白浜さんとのジョイント・ライヴ。すばらしく盛り上がった。

 白浜さんと初めて、サイモン&ガーファンクルの〈The Sound Of Silence〉をカバーした。
 この歌をステージで歌うのは、2009/9/5 鳥取 米子 BELIERで、織田哲郎君とジョイント・ライヴした時のセッション以来だ。

 ひさしぶりに歌うから、何度も歌い込んで、訳詞ももう一度読み返した。
 今は沖縄に住んでおられる翻訳家の山本安見さんが1986年に出版された『サイモン&ガーファンクル詩集』が本棚にある。以前、安見さんからいただいた本だ。
 あんなに静かで美しいメロディに、こんなに激しく、しかも内省的な詞を60年代に書いていたのか、と改めて驚愕する。

 俺が初めてサイモン&ガーファンクルを聴いたのは、確か13歳の頃。ギターを弾き始めたばかりだった。ポール・サイモンのギターを必死に練習し、歌も練習した。俺の音楽的ベースの大きなひとつだ。


photo : Yukari Watanabe


 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉に、年に1度の「オフィシャル・インタビュー」を掲載した。今年の35周年へ向けて、そしてその先への話をしている。


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2018年2月1日木曜日

〈YELLOW WASP〉with 白浜久, 福田昭彦

 今週末のharness〈小山卓治 × 白浜久〉へ向けての最終準備。
 白浜さんの盟友のベーシスト、福田昭彦さんが福岡から来て、一緒にプレイしてくれることになった。2016年の九州ツアーでプレイした〈YELLOW WASP〉を3人でプレイすることにした。
 来れる人は楽しんでね。


photo : Masashi Koyama


 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉のコンテンツ「卓治写真館」に新しい写真を掲載した。
 〈ONE〉紹介サイトはこちらから。


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2018年1月30日火曜日

人の縁(えにし)

 以前、ある人から「卓治のことを書いた興味深いサイトがある」と教えられたのが「ストリート・ロックの時代」だった。骨太で、音楽をしっかり理解して愛している人が書いた文章だと思った。



 3月に開催される田中ミツル君とのジョイント・ライヴの主催者の方から、「僕が深く関わっている人が運営しているコラム・サイトに、コメントをくれないか」と依頼があり、それが「ストリート・ロックの時代」だった。
 サイトの執筆者、堀克巳さんのプロフィールに、以前ソニー・レコードに勤務して、ブルース・スプリングスティーンを担当していたとある。もしやと思い、ベストアルバム《Well -Songs of 35 years-》のディレクター内藤さんに聞いてみたら、堀さんは当時の上司で、かなり一緒に仕事をしていたということ。
 内藤さん曰く「こういう形で小山さんと堀さんがつながるなんて、すごいですね」

 堀さんにメールを送ったら、ていねいな返信をいただいた。《NG!》を、大学1年生の時にLPで買ったそうだ。
 アルバム《はるか》を郵送し、3/25吉祥寺ライヴにお誘いした。お会いできるのが楽しみだ。

 昨日、「ストリート・ロックの時代」に、俺のコメントが掲載された。



2018年1月28日日曜日

ラジオ出演、そしてWonder 5始動

 田家秀樹さんがパーソナリティを務めるラジオ番組、FM NACK5「J-POP Talkin’」への出演。昨日も放送が聞けなかったから、radikoのサイトで聞いた。
 番組のサイトでは、40分のおしゃべりがノーカットで配信されている。時間がある時に聞いてね。
 田家さんはいつも話題をうまくいざなってくれて、深いところまで話すことができる。とても刺激的な時間だった。番組に呼んでいただいて本当に感謝している。


 明日はWonder 5とのリハーサル。準備したのは、まず5曲。35周年ライヴにふさわしい曲ばかりだ。この5曲のサウンドができれば、ライヴ全体のイメージがつかめる。もうすでにワクワクだ。

photo : Masashi Koyama


2018年1月27日土曜日

ラジオ、そしてラジオ!

 今夜の22:00〜22:30、音楽評論家 田家秀樹さんがパーソナリティを務めるラジオ、FM NACK5「J-POP Talkin’」に出演する。先週に引き続き、インタビューを中心とした内容になる。
 その時間に聞けない人は、radicoのサイトで、オンエア後も数日聞けるようになっている。

 さらに、去年の夏に出演した『伊藤銀次のPOP FILE RETURNS』が、再配信を希望する人が多数いたということで、2/2まで期間限定再配信されることになった。聞き逃していた人はぜひ聞いてね。

第203回「小山卓治」特集その1 一周して陰のほうを見たあと曲にする癖がある編
第204回「小山卓治」特集その2 同心円だけど螺旋で昇っていければいい編




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2018年1月25日木曜日

白浜久さんと、1年2ヶ月ぶりの共演

 そんなに空いてたっけ、と思うほど、2016年の九州ツアーと南相馬のライヴが強烈だった。

photo : Masashi Koyama


 来週の土曜、2/3、阿佐ヶ谷harnessでジョイント・ライヴをやる。
 harnessでの共演は今度で3回目になる。そうそう、最初のharness、2013/10/5が、ギブソン J-45のデビューだった。まだギターがピカピカしている。今はボディにピッキングの傷がずいぶんついた。これはギターにとって勲章だ。

photo : Yukari Watanabe


 今年のお正月、白浜さん宅へ遊びに行き、そこでharnessでのセッション曲の話や、2018年の九州ツアーの話をした。
 今回のセッションは、すごく意外な歌を取り上げる。練習しなきゃ。


 〈ONE〉メンバーで、年末の更新がすんでいない人が数人いるみたい。メンバーはチェックしてみてね。


2018年1月24日水曜日

回転ドアは、順番に

 関東に4年ぶりの豪雪。連日、全国放送のニュースで関東の機能が麻痺したことを伝えているが、例えば北海道の豪雪地帯に住んでいる人たちにとって、このニュースはほとんど無関係だし、「このくらいの雪でなーに大騒ぎしてんだか」と感じているだろうな、などと思いながら見ている。

 半分溶けて半分凍った道をヨタヨタとすり足で歩きながら、ふと昔読んだ短歌を思い出した。

体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ
  穂村弘

 図書館に寄り、『回転ドアは、順番に 穂村弘×東直子』を借りてきて読んだ。
 短歌と散文を交互に綴る往復書簡のような構成で、男と女が出会って恋に落ちていく。言葉と言葉の間に体温や匂いを感じる。言葉数が少ない分、そこにイマジネーションが広がる余地がある。

 歌もそうありたいといつも思っている。
 ラヴ・ソングの歌詞でも、例えば「ぼくは  きみを」と、そこに間が欲しい。
 その間で、決心だったり、逡巡だったりを表現できる。

 人はいつから、こんなに早口で恋をするようになったんだろうな。



2018年1月23日火曜日

映画あれこれ

 ここしばらくの間に見た映画の話を。

 『リトル・ダンサー』は、イギリス北部の炭坑町を舞台に、バレエ・ダンサーを夢見る少年の成長を描いた映画。ずっと見損ねていた。おかしくてほろ苦くて、人生がいとおしくなっていく。
 冒頭でいきなりTレックスが流れ、クラッシュやザ・ジャムも流れてくる。
 少年がバレエ学校の試験を受けるためにバスで移動するシーンを見ていて、『真夜中のカウボーイ』のラスト・シーンを連想した。
 逆境から這い上がるという設定はアメリカン・ニュー・シネマと同じだが、ラストだけ真逆なのか。

 イギリス映画で、厳しい現実から脱却する姿をユーモラスに描いた映画といえば、『フルモンティ』『ブラス!』。どこか音楽つながりだ。

 音楽にまつわる映画は、やっぱり見てしまう。
 フランス映画『エール!』も、笑いながら泣いちゃう映画だ。
 『パーソナル・ソング』は、けっこう衝撃だった。音楽には計り知れない可能性がある。

 手塚治虫の『鉄腕アトム』で育った世代だから、アニメ映画はよく見る。ミュージカルやアニメは嫌いだろうと思われているふしがあるが、実は大好き。
 もちろん見たとも『君の名は』。男の子と女の子が入れ替わるという、まあありがちな設定から、どんどん話が膨らんでいく。新海誠監督の映画は、全部見た。
 そして『聲(こえ)の形』。この2本の映画からは、どこか死の匂いがする。



 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉に、最新の動画を掲載した。
〈オリオンのティアラ〉
1/20 阿佐ヶ谷harness〈小山卓治 × 鎌田ひろゆき〉


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2018年1月21日日曜日

小山卓治 × 鎌田ひろゆきの相乗効果

 鎌田ひろゆきとの8ヶ月ぶりのジョイント・ライヴには、今回もたくさんの人が来てくれた。
 ギルドF-47、スカーレットのデビューで、このギターを弾いていると、ついかき鳴らしたくなって、激しいストロークの曲を並べた。じゃじゃ馬みたいな音で、まだまだ思うようには鳴ってくれない。すごい響きなんだが、俺の音になっていない。これから当分は弾き倒して、俺のものにしていく。
 初めて〈前夜〉をピアノで歌った。ストロークで歌う時とアルペジオで歌う時があるが、また違う世界を描くことができた。
 ライヴの数日前に、鎌田とharnessでリハーサルをやった。アンコール・セッションは、初めて2人でやる歌も含めて今までにないサウンドになり、みんな楽しんでくれたようだ。鎌田がコーラスを入れた〈オリオンのティアラ〉、ずいぶん昔に2人で共作した〈夜の始まり〉。
 8月頃に、また鎌田とジョイント・ライヴをharnessでやることにした。

 昨日聞けなかったラジオ、FM NACK5「J-POP Talkin’」を、ラジコというスマホのアプリで聞いた。パソコンでも「radiko」のサイトがあって、明日までここでも聞けるようだ。聞き逃した人はぜひ聞いてね。
 俺とのおしゃべりとは別に、田家さんが改めて収録したコメントは初めて聞いて、すごく嬉しかった。

photo : Masashi Koyama


2018年1月19日金曜日

FMラジオ出演

 音楽評論家 田家秀樹さんがパーソナリティをつとめるラジオの収録をして、それが明日から2週に渡ってオンエアされる。
 すごく深いところまで話が進んでいった。きっといい番組になるだろう。
 そういえば、収録に立ち会ってくれたソニー・レコードの内藤謙一さんがこう言っていた。
「メジャー・レーベルに所属していないシンガーが出演するのは初めてらしいです。田家さんの要望で出演が決まりました」
 本当に嬉しいことだ。

 FM NACK5「J-POP Talkin’」
 1/20(土)22:00〜22:30
 1/27(土)22:00〜22:30

 リアルタイムで聞けない人は、番組のサイトで、ほぼノーカットのトークを聞くことができるそうだ。
 俺も明日はライヴだから、聞けないな。
 さて、〈小山卓治 × 鎌田ひろゆき〉の準備だ。

 写真は、内藤さんのサイトから拝借した。




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2018年1月16日火曜日

鈴ノ木ユウ ゲスト出演決定

 漫画「コウノドリ」の作者、鈴ノ木ユウが、3/25の35周年記念ライヴにゲストで出演してくれることになった。

 彼が鈴木祐樹の名前でスプリングベルというユニットでデビューしたのが2001年。同じプロダクションだったから、俺のツアーのオープニング・アクトをよくやってくれた。
 ソロになった2003年には、東海から関西にかけて10本以上一緒にツアーを回った。
 シンガーとしてはうまくいかず音楽シーンからはいなくなったが、彼の歌はすばらしく、俺がカバー・ライヴをやる時は、しょっちゅう彼の歌を歌っている。

 ちばてつや賞という漫画のコンテストで準入選したという話を聞いた時は、驚いて、嬉しくもあった。
 2011年に短期連載した「おれ達のメロディ」は、売れないシンガーが主人公で、祐樹自身の姿があるだけではなく、俺や鎌田ひろゆき、当時の俺のマネージャーそっくりの登場人物がいて、発売日を楽しみに買っていた。

 その頃、祐樹とゆっくり飲んで、「次はどんな漫画書くの?」と聞くと「産婦人科の先生と出会って、その人をモデルにした漫画を書こうと思ってるんです」と言った。それが「コウノドリ」で、大ブレイクした。

 祐樹とステージに立つのは、2011/11/2の下北沢440以来。すごく楽しみだ。


2011/10/2 名古屋にて


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉に動画を掲載した。
〈Soulmate〉with 河村博司
2018/1/9 横浜 パラダイスカフェ


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2018年1月13日土曜日

ギルド F47 彼女の名前はスカーレット

 元The Conxのボーカル ムーニーが、還暦祝いにファンの人から赤いエレキギターをもらったという話を、30周年ライヴで一緒にやった頃に聞いた。
 それを聞いたファンの人たちの中で「卓治の還暦プレゼントに、赤いテレキャスターを」という話が持ち上がった。11人の有志が5年かけてお金を貯めて、でも「テレキャスターよりも、いつも使うアコースティック・ギターを卓治本人に選んでほしい」ということになって連絡をもらった。それが去年のバースデイの頃。

 ギブソン J-45を買った渋谷クロサワ楽器の池森さんに「鳴りのいいギルドがあったら教えてください」とお願いしていた。
 持っているアコギで今ライヴで使っているのは、マーチンD-28、ギブソンDOVE、マーチンDM12(12弦)、ギブソンJ-45。ここにギルドが加わったら、最強のラインナップだ。ただ、ギルドは年代によってクオリティがずいぶん違うし、当たり外れがあるから、古ければいいというものでもない。

 池森さんからメールが届いたのが去年の12/15。「ヴィンテージのギルドでお勧めのものが入りました」。アメリカから買い付けてきたものだという。1972年製だから、46歳だ。
 会いに行った。こういうのを一目惚れというんだろう。腕に抱いてジャランと鳴らしただけで決めた。46年の間、どこを旅して俺の元にたどり着いたんだろうと考えると、熱くなる。

 このギターの資料写真を、前もって有志のみなさんに送って「ギターに名前をつけてくれない?」と頼んでいた。
 俺の歴代のギターの名前をあげると、マチルダ、キャサリン、エバ、アンジーなどなど。
 考えてくれた三つから、こう名付けた。

 スカーレット

 「風と共に去りぬ」の主人公の名前で、鮮やかな“赤”の名称でもある。還暦のプレゼントだしね。
 ファンのみんなからギターをプレゼントしてもらう日が来るなんて。俺は何て幸せ者なんだろう。

 最終調整のため、スカーレットが俺のもとに来るのは数日後の予定。3月の35周年ライヴに向けて相性を深めるために、1/20のharnessからさっそく使い始めるつもりだ。

 クロサワ楽器には、デザイナーのコヤマ君も同行してくれた。その時の写真と、もう少しくわしい話を〈ONE〉に掲載しようと思っている。お楽しみに。

photo : Masashi Koyama


2018年1月12日金曜日

ミックスダウン、マスタリングという作業

 YouTubeに掲載しているWonder 5との〈Aspirin〉や、オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉に掲載している〈2人のはるか〉は、ライヴの熱気をいち早くみんなに伝えたかったから、ミックスする前の音で掲載した。
 ライヴアルバム《New Days Final For Band Live》に収録した音源と比べたら、ミックスダウンという作業がいかに大切で、ライヴの臨場感を伝えるために重要か分かってくれるはずだ。1人1人の音が立っていて、音も太く深くなっている。

 先行シングルとしてリリースし、アルバム《はるか》に収録した楽曲も、マスタリングという作業をやることで、音がふくよかになっている。

 80年代半ば、やたらとリズムを強調するミックスダウンが主流になった時代がある。俺のアルバムでいえば《The Fool》《VANISHING POINT》の頃だ。
 リマスタリング盤をリリースする時、できる限りボーカルのレベルを上げる作業をした。

 いまだにドハマリしている阿久悠さん。当時はボーカルのレベルが大きい分、言葉もはっきり伝わってくる。


photo : Yukari Watanabe


 ちょっと話は変わって。
 阿久悠さんのエッセイに『作詞入門』というのがあって、これはおもしろそうだと読んでみた。出版されたのは1972年だ。
 本の冒頭で「年間何10曲というヒットソングを創り出せるプロの作詞家になるための、25の条件」というのがある。ひとつでも当てはまらなければ、作詞家にはなれないという。
 読んでみたら、けっこう当てはまらなくて、ちょっとショック。
 もちろん、ヒットメーカーとしてのプロの作詞家と、作詞 作曲 歌唱のシンガー・ソング・ライターとの違いはあるだろうけれど。
 読んでいく中で、自身で実践していることも多くあったが、足りない部分もたくさん発見した。
 1972年といえば、阿久悠さんが乗りに乗っている時。なによりその言葉のバイタリティに圧倒された。




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